あなたは不思議な人間だ。
賢く生きることもできるのに、
不確かな未来を選んだ。
勉強だけをしていれば、
大人が喜ぶことだけをしていれば、
何の問題もなく、
日々は流れていったはずなのに。
それでもあなたは、絵を選んだ。
つくることでしか、進めない世界へ。
心の底から、人とつながれる世界へ。
あなたが本当に、好きな世界へ。
好きなものを「好き」って言うのは、
本当は怖いことだ。
好きなものを否定されたら、
どうしようもなく落ち込んでしまうから。
それでも、あなたは、絵に向かい続ける。
時には、息を抜き、呼吸を整えながら、
前に進み続けている。
まだ成熟していない「青」の時代だからこそ経験する、葛藤や苦しみがある。
でも、その「青」の時代を経るからこそ、人は前を向くことができる。
ゴールを見失うこともあるだろう。
でも、悔しいと思える気持ちがあれば、
戦うことはできるだろう。
この世界に正解はない。
「あなたが青く見えるなら、りんごもうさぎの体も青くていいんだよ」
迷いながらも、好きと向き合うあなたに、僕は憧れている。